【映画レビュー】トイ・ストーリーシリーズに別れを告げる―「トイ・ストーリー4」を見た感想

あらすじ

ディズニー/ピクサーの人気ファミリー・アドベンチャーのシリーズ第4弾、『トイ・ストーリー4』は、新たな持ち主ボニーの元から逃げ出したおもちゃを追って外の世界へと飛び出したウッディたちが、驚きと感動の冒険を繰り広げる。

関連情報

項目情報
原題Toy Story 4
監督ジョシュ・クーリー
脚本アンドリュー・スタントン、ステファニー・フルーライド、ラッシュ・スミス
出演トム・ハンクス、ティム・アレン、アニー・ポッツ、トニー・ヘイル、キーガン=マイケル・キー、ジョーダン・ピール、クリスティーナ・ヘンドリックス、ケイ・キャノン、アリー・マッキ、ジョーン・キューザック、ウォレス・ショーン、ジョン・ラトゼンバーガー、ブレイク・クラーク、ドン・リックルズ(遺作)
制作国アメリカ
公開年2019年
上映時間100分
興行収入1,073億円
原作オリジナル

感想

公開当初に賛否両論の評価を受けたトイ・ストーリー4。評価が大きく分かれた要因もウッディがアンディのおもちゃだったという点に感情移入した故のものだろう。

正当なトイストーリーシリーズの続編として、遊ばれなくなったおもちゃたちの複雑な気持ちが描かれている点は評価できる。

物語では、フォーキーとウッディとの価値観の違いが大きく、ウッディ目線で見るとフォーキーのことを理解するのが難しい。また、ウッディは自分がアンディの玩具であるこだわりを捨てきれず、過去のボーは自分の居場所を見つけ自由を手にしたおかげか性格の変化の差が激しく価値観のぶつかり合いを見せてくれる。

最後にウッディが、自分の持ち主の幸せを願いながらも、仲間と離れる決断を下す場面は衝撃的だった。アンディの僕の玩具を大切にしてほしいという約束を破ったボニーは許しがたいものがあるし、フォーキーも最後は改心したが卑屈で見苦しかった。

トイストーリー3を見た直後に見ると評価が落ちる可能性があるため、時間をおいてから鑑賞することが良い。

子供の所有するおもちゃを自ら辞めるのは玩具として創造されたものとしては矛盾する行為でアンディのおもちゃとしての物語が見たいなら見なくていい。

今までのトイストーリー作品が好きで堪らなければ期待を悪い意味で裏切られるので見ないほうが良いので出来の悪いトイストーリーの皮を被ったスピンオフ作品とでも思っていた方が気が楽になるだろう。映画全体としての出来は素晴らしいものではあったが、トイストーリーファンにとっては見ていて大きく違和感を感じる作品だったと私は思った。

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